振動対策を行うためには、「振動の原因」を特定する必要があります。振動の原因を特定するためには、「振動が起きている箇所」を把握することが前提条件になります。従来の振動表示板や振動測定器は通常、計測できるのは1箇所のみです。揺れウォッチャーなら多点計測が可能になり「どこでどのくらいの振動が発生しているか?」をひと目で把握することができます。
従来の振動測定器の場合、外部電源が必要になります。振動対策できる場所が制限されたり、設置する手間もかかります。
揺れウォッチャーなら、振動計測したいところに「置くだけ」で振動対策完了。工事の進捗状況などによる設置場所の変更も容易にできます。
※初期設定や設置のために外注業者や技術担当者は不要
計測したデータは、任意のスマホ・PC・タブレットなどでタイムリーに閲覧することができます。WEBで管理画面にログインできるため、振動対策にソフトウェア等のインストールは一切不要。現場写真や図面を重ね合わせて表示することができるので、各所の振動値を一目で把握できます。
従来の振動測定器では、計測した振動データをPCに入力し、専用ソフトウェアで周波数分析を行う必要がありました。揺れウォッチャーは周波数分析を自動で実行し、その結果をダイレクトにスマホ/PC画面に表示します。手間なくスピーディーに周波数分析を行えるので、振動源を効率的に特定することができます。
周波数分析データを蓄積していくことで、重機の種類や作業内容、地盤の状況などを踏まえて振動源を特定できるようになります。
低周波側の振動が大きい場合は
ダンプトラックが振動源 であると特定!
計測地点ごとの振動データが蓄積されてくると「地盤条件」「重機の種類・作業内容」ごとに特徴が見られるようになります。これにより「どの重機による何の作業の振動なのか?」を特定し、速やかに振動対策をすることができます。
一定の振動値を超えた場合に、振動源に近い重機オペレーターへアラートメールを通知する機能があります。アラートメールにより丁寧な重機操作を促し、振動を抑制する効果を発揮します。(土木学会論文:[ VI-95 ]多点計測型振動モニタリングシステムを活用した現場での振動抑制への適用)メール通知する条件やタイミングは細かく設定できるので、苦情・クレームに繋がり得る振動に対してのみ、ピンポイントで振動対策を行うことができます。
項目 | 単位 | 導入前 | 導入後 | |
---|---|---|---|---|
振動の計測対象ダンプ台数 | 台 | 42 | 39 | |
平均積込回数 | 回 / 台 | 8.4 | 9.3 | |
積込時間 | 分秒 / 台 | 2 : 44 | 2 : 59 | |
振動 | データ最大振動レベル | dB | 65 | 60 |
55dB以上検出割合 | 回 | 13 | 4 | |
60dB以上検出割合 | 回 | 1 | 0 |
出典「土木学会論文:[ VI-95 ]多点計測型振動モニタリングシステムを活用した現場での振動抑制への適用」
解体工事開始時から振動標示版は設置していましたが、近隣住民からブレーカーや圧搾機による振動について苦情が寄せられました。そのため、複数地点の振動を計測しながら、苦情が来ないような工事管理をする必要がありました。
苦情をいただいていた方の住居近くの振動をピンポイントで簡単に計測できました。また、揺れウォッチャーの機能を活用して振動を抑制する工事監理を行ったところ、苦情を減らすことができました。
新規の工場建設にあたって、隣接する工場から「振動を計測せよ」という指示がきました。振動(特定建設作業に関する規制基準値は75dBよりも低い)の影響によって、その工場で生産している製品の品質が劣化する可能性があるとの理由でした。これにより、振動計測を行わないと工事を進めることができないという背景がありました。
揺れウォッチャーを設置し、10地点の振動データを隣接する工場に開示しました。これによって工事を進行することができました。
鉄道の線路付近なので振動が常に発生していました。工事現場では振動源となる機器(大型発電機や振動ふるい)が設置されることになっていました。それらの機器の設置前と設置後で、どのくらい近隣住民に振動の影響があるか把握をしたいという経緯がありました。
揺れウォッチャーを設置しで振動計測を行うと、機器の影響で発生する振動は意外と少ないことが判明しました。工事の振動なのか、鉄道が通過するときの振動なのか、見分けが周波数分析によってできるようになり、工事管理がしやすくなりました。
トンネル工事に伴う振動への注目度が上がっていること受けて、揺れウォッチャーを導入しました。トンネル施工時の振動計測とその情報開示について、発注者(国や高速道路会社)の意識が高くなっていると思います。
工事入札の加点になりました。従来の標示版よりも簡易的に振動を計測できることや、工事状況に応じて、振動の計測点を簡単に変更できることが評価されました。
振動対策とは工事の際に起きる大きな音やぶつかりなどによる大きな振動や騒音を防ぐための対策です。
工事は近くの住民やオフィスで仕事をする人たちのストレスになりがちです。せめて大きな音や振動は少なくできるように対策しておくとクレームが圧倒的に少なくなります。また、振動により周りの環境に影響を与えないためにも振動対策はしておくと良いでしょう。
振動対策には組み込み型やフット型・振動対策プレートなどさまざまな種類がありますが、揺れウォッチャーは導入も対策も非常に簡単です。大掛かりな振動対策を試す前に、まずは簡易的な振動対策の種類から試してみましょう。
振動測定は簡単にできない機械も多いです。しかし今回は簡単に振動測定できる「揺れウォッチャー」を使用した場合の手順を紹介します。
揺れウォッチャーなら振動する箇所に置くだけで振動値が測定できます。メールでアラートも来るので、本社やテレワークをしている社員にも振動の様子が伝えられます。
揺れウォッチャーでの測定が「70db」を超えると周りの人が不快になる可能性が高い振動となります。できるだけ多くの工事では60db以下を目指すと良いでしょう。また、時間帯によっても振動を気にする必要があります。特に人々が眠っている深夜から早朝は振動対策をしておかないとクレームが出る場合があります。振動が85dbを超えてしまうと、周りの人が驚いたり置き物が倒れる可能性がある振動と言われています。
振動対策には壁に振動対策したり、振動している機械に軽減装置をつけたりする必要がありますが、まず初めに「どこからどのくらい振動が来ているのか」を把握する必要があります。
揺れウォッチャーを使い振動が出ている根源を探ります。振動の大元が分かったら、その振動がどれくらいの大きさなのかも確認しておきましょう。その大きさにより振動対策が必要なのか、必要でないのか判断をしていきます。
揺れウォッチャーで大きな振動が見られると判断できたら防振ブロックや振動吸収パッドなどを利用し、振動の大元の震えを抑える作業に入ります。逆に、揺れウォッチャーを利用すると「実はそこまで振動は大きくなかった」という結果も見られ、振動対策が不要となるケースもあります。
振動の対策が必要になる主な作業をいくつか紹介します。
電動ドリルやハンマー、チェーンソーなどの工具を利用する場合、騒音や振動が大きくなる可能性が高いです。
ショベルやクレーン・ダンプカーやフォークを利用する場合も大きな振動が起こります。
重機を利用するケースが多いですが、木材や鋼材を運ぶ際も大きな振動が起こる可能性が高いです。
特に建築物の解体作業は、さまざまな騒音や振動が出ます。効率化を図るために解体の際は騒音や振動を気にしないで建築物を崩すので、クレームが出やすい作業です。
また、大型の車を利用する作業も振動が出ます。簡易的なカースロープを設置しても、車両が出入りする際に大きな振動が発生します。
大きな声を出して連携を取る必要がある作業も騒音や振動が出ます。こちらは工場より他人が通る歩道や道路でよく発生しやすいです。
技術提案書で採用の可否が大きく左右される可能性が高いため、決定打となるくらい大事な書類という認識を持って作成することが必要になります。
技術提案書には技術の特徴を明確にして、他社との違いがわかることや、クライアントの課題解決になる根拠を具体的に示すことが重要です。
技術提案書に工事中によくある苦情やクレームを減らす取り組みや具体的な商品の紹介を入れることでクライアントから高評価を得ることができるでしょう。
例えば、「揺れウォッチャー」を導入することで、近隣住民や環境に配慮した振動の管理ができるようになり苦情の削減につなげることが可能となります。
技術提案をする際に、価格を抑えつつ苦情を減らせる取り組みとして、揺れウォッチャーを活用することで、他社との差別化を図ることができます。
CACH(カック)は独自のIoTデバイスの開発およびサービスを提供するスタートアップ企業です。揺れウォッチャーは大手ゼネコンとの共同開発によって、振動対策のために創られたサービスです。他にも変形のモニタリングサービス(国交省の技術カタログ掲載)を提供しており、多くの工事現場に導入されています。